岸田首相記者会見詳報

(4)北京五輪「今しばらく諸般の事情を総合的に勘案」

会見を行う岸田文雄首相 =21日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)
会見を行う岸田文雄首相 =21日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

=(3)から続く

「この国会中には、統計の信頼性や公文書のあり方に関し、さまざまなご指摘をいただきました。私はいずれも国民の皆さんから、政治への信頼を得るために大変重要なものであると考えています。法曹界の専門家にも参画してもらった上で、統計の二重計上問題についての厳正な事実究明や公文書に関する裁判手続きに沿った中立、真摯、丁寧な対応を行うことが、国民の信頼回復のためには不可欠です。関係省庁がこうした対応をしっかり行うよう、厳しく監督指導してまいります」

「今年も残すところあとわずか10日となりました。年内に予算を編成すべく、引き続き手綱を緩めず取り組んでまいります。年が明ければすぐに通常国会です。令和4年度予算案、そして税制関連法案の早期成立や新型コロナ対応、新しい資本主義の実現などに向けた重要法案の成立に向け、力の限りを尽くしてまいります。今年より来年が良くなる。未来に対する希望を持てる日本を作るため、来年も挑戦し続けます。国民の皆さんのご協力を心からお願いを申し上げます」

--18歳以下の10万円の給付は地方や現場は混乱した。もっと早く首相の「聞く力」を発揮することはできなかったのか。今後「聞く力」による政策変更のリスクにはどう対処するか 「ご指摘の給付などの政策については、衆院選が終わって、年末までにどうしてもさまざまな支援を国民の皆さんに届けなければならない。そういった思いでさまざまな政策、対策を用意させていただきました。そして、自治体の皆さんの意見、そして国会での議論。これをできる限り幅広く受け止めた上で、変更すべきと感じたことについては、政治として思い切って判断をした。こういったことであります。大切なことは、要は国民の利益になるようにするためにはどうしたらいいか。国民の利益になるように、常に制度の見直しを行っていく。こういった姿勢であると思っています」

「新型コロナという危機の最中にあって、危機を管理し、そして克服していく。このことを最優先にしていかなければと思っていますが、その際に、スピード感、これを最優先にした機動的な対応を図っていきたいと存じます。これからもこういった姿勢は大事にしながら政治を進めていく。これが結果として国民の皆さんのためになると信じて努力を続けていきたいと思っています」

--オミクロン株をめぐる現在の水際対策はどの程度まで延長するか。北京冬季五輪について、日本政府としての対応は

「まずは水際対策ですが、この外国人の新規入国停止などの水際対策。11月29日から1カ月をめどにということで対策を講じてきましたが、今現在、オミクロン株の感染力ですとか、重症化リスク。こうした科学的な評価。確立しているとはいえないと思っています。こうした状況ですので、年末年始の状況をしっかり見極めた上で、当面の判断をしなければいけない。ですから、まず年末年始の状況を見極めつつ、当面水際対策延長することといたしました」

「引き続きまずは情報収集に全力を挙げるわけですが、あわせて国内において、ワクチンの3回目の接種。あるいは経口治療薬の普及。こうした国内対応体制の準備、これを加速化していきたいと思っています。そして、国内についてはすべての国内感染者についてオミクロン株の検査を行うことで、早期感知を徹底していきたいと思っています。オミクロン株の濃厚接触者に対しては、自宅待機要請ではなく14日間の宿泊施設への待機要請をするなど、感染封じ込めを強化していきたいと思っています」

「そして北京オリンピックへの対応ですが、日本政府の対応としては、適切な時期にオリンピック・パラリンピックの趣旨や精神、あるいはわが国の外交の観点、さまざまな点を勘案してわが国の国益に照らして判断をしていく。こうした方針で臨んでいきたいと思っています。今しばらく、しっかりと諸般の事情を総合的に勘案して判断していきたい。このように思っています」

=(5)に続く