現代アートに〝進化〟 ダウン症の書家、金澤翔子展

ダウン症の書家、金澤翔子さんの個展「つきのひかり」。22日からの開催を前に、15メートルの超大作の前でポーズをとる金澤翔子さん=21日、東京都港区の六本木ヒルズ「森アーツセンターギャラリー」(植村光貴撮影)
ダウン症の書家、金澤翔子さんの個展「つきのひかり」。22日からの開催を前に、15メートルの超大作の前でポーズをとる金澤翔子さん=21日、東京都港区の六本木ヒルズ「森アーツセンターギャラリー」(植村光貴撮影)

ダウン症の人気書家、金澤翔子さん(36)の集大成といえる個展「つきのひかり」の内覧会が21日、開幕を前に会場の東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開かれた。

主催した金澤さん母娘と電通の担当者がそれぞれ挨拶。集まったメディア関係者らを前に「月の光」を揮毫し拍手を浴びていた。

過去最大という今回の個展では、幼少期から年代ごとに変化していく翔子さんの作品50展以上を展示。20歳で初の個展を開き、書家として名をはせた「風神雷神」「共に生きる」など初期の作品のほか、30歳で目標としていた一人暮らしを始めて実現した、小学校の同級生、SEKAI NO OWARIのFukaseさんとのコラボレーション作品も公開された。

この個展のために揮毫した幅15メートル超えの史上最大の大作「心に光を夜空に月を」は、まるで文字が動き出しそうな迫力だ。開催期間中、翔子さんが揮毫した現代的な作品も展示。地上52階の展示会場と相まって「書」が現代アートへと〝進化〟したかのような印象を受けた。

翔子さんの母で書道家の泰子さん(78)は「月は自分では輝くことはできません。翔子もそうです。この苦しい中、一人でも多くの方に翔子の書を見て希望をもって欲しい」と話している。展示は1月8日まで。(JAPAN Forward編集部)