安野光雅が描く洛中洛外

もう一度見たい作品1位 「雪の金閣寺」

雪の金閣寺
雪の金閣寺

金閣寺が炎上したことは覚えてはいた。京都は国宝の山だから宿直も油断はならないが、火事が起こった午前3時ころは、わが福田定一(後の司馬遼太郎)が宿直当番で、産経の京都支局に寝ていたというのは、思うに劇的な偶然である。

彼は消防車のサイレンに飛び起き、直ちに金閣寺に駆けつけた。宗教担当で、寺の住職とは顔見知りであったから、直接寺の中へ入り、産経だけが独占取材をした。

(あんの みつまさ=画家、抜粋)

※3月20日付紙面で募集した「もう一度見たい作品」の第1位は「雪の金閣寺」でした。来週以降は季節に合わせ、過去の掲載作品を紹介します。

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