米国でオミクロン株が主流に 全体の73% テキサスで初の死者

米疾病対策センター=アトランタ(ロイター)
米疾病対策センター=アトランタ(ロイター)

【ニューヨーク=平田雄介】米疾病対策センター(CDC)は20日、新型コロナウイルスの新たな変異株オミクロン株が、これまで主流だったデルタ株を逆転したとの推定を発表した。18日までの1週間の感染者に占める割合は73%で、前週の6倍近くになったとした。南部テキサス州ハリス郡では20日、オミクロン株による死者が確認された。米国初の死亡例とみられている。

保健当局によると、死亡したのは50代の男性でワクチンを接種しておらず、別の健康上の問題を抱えていた。CDCは、未接種者のワクチン接種や、「ブースター」と呼ばれる追加接種を推奨するとともに、屋内でのマスク着用や、年末に家族などで集まる前に感染の有無を調べる検査を受けるよう呼びかけている。

CDCによると、オミクロン株の割合は今月1日の時点で1%未満だった。その後、急速にデルタ株との置き換わりが進み、西部ワシントン州などを含む地域で96%、南部フロリダ州などで95%、東部ニューヨーク州などで92%となった。

世界保健機関(WHO)によると、市中感染が起きている地域でのオミクロン株の感染例は1日半から3日で倍増しており、ワクチン接種率の高い地域でも急速に増えている。

オミクロン株は、既存ワクチンを2回接種していても感染する「ブレークスルー感染」が目立つ。ワクチンには重症化や死亡を防ぐ効果はあるとみられているが、一定数の重症者は発生するため、感染者が増えれば医療機関が逼迫(ひっぱく)すると懸念されている。

新型コロナ全体について、19日までの1週間の米国の感染者数は1日平均約13万3千人で今年夏から秋にかけての感染ピークをうかがう勢いとなっている。