産経抄

12月21日

精神科医といえば思い浮かぶのが、故・安克昌(あんかつまさ)医師である。阪神大震災で自らも被災しながら、被災者の心のケアに取り組んだ。39歳の若さで亡くなった安さんの生涯は、NHKのドラマや映画にもなった。安さんは小紙に現場のルポを連載していた。

▼当時担当していた河村直哉記者は、コラムでこんなエピソードを紹介していた。心のトラブルで入院中の読者から手紙が届いた。ルポを基にした安さんの著作『心の傷を癒(いや)すということ』を泣きながら読み進めているという。「固く閉ざされていた何かがほぐれていった」とも。すぐれた医師は、本を通してでも心の傷を癒すことができるのだと、感じ入ったものだ。

▼大阪・北新地のビル4階から出火した放火殺人事件で、24人が死亡した。そのなかには火元となった心療内科クリニックの院長である精神科医の西澤弘太郎さん(49)も含まれていた。

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