浪速風

大仙陵古墳の謎に迫る

暮れゆく令和3年。この2年間はコロナ禍で振り回されっ放しだが、最も影響を受けたものの一つは百舌鳥・古市古墳群だろう。2年前、近畿で唯一、世界遺産がなかった大阪府内で遺産登録されたが、その直後の時間がコロナ禍と重なったため観光誘致もできていない。

▶せっかく世界最大級の墳墓・大仙陵古墳(仁徳天皇陵古墳)があるのにもったいない。そう思った番組制作会社社長の田中誠一さん(73)が行動した。古墳ができるまでをラジオドラマとし、注目を集めようというのである。ドラマ名は「大仙陵物語」。

▶13歳から堺市に住む田中さんは、巨大な古墳が結局は仁徳天皇陵と推定されるしかないことに疑問を持っていた。では、何のための墳墓なのか。ドラマは、建築集団の長、速鳥(はやとり)を主人公に、墳墓を水田開発のための環境装置ととらえた天皇と大后の物語になっている。1月6日午後10時、ラジオ大阪で放送される。日本史の謎に挑む意欲作である。