オミクロン株で重症に陥る例も確認されており、英保健当局の発表によると、イングランドでは18日までに同株に感染した7人が死亡し、疑いのある症例も含めると85人が入院した。
カーン氏は18日、オミクロン株が「急速に感染の主流となった」と危機感を表明。医療機関への負担が増えており、医療関係者の欠勤も急増中だと指摘した。緊急に対策を講じる必要があるとし、重大事態を宣言した。ロンドンでの重大事態宣言は変異株が猛威を振るった今年1月以来で、宣言により医療機関や消防、警察などの柔軟な連携が可能となる。
ロイター通信などによると、オミクロン株をめぐっては感染歴がある人の再感染リスクが、デルタ株に比べ5倍以上高いことが英インペリアル・カレッジ・ロンドンの調査で判明した。 英政府は感染力の強さに危機感を募らせ、ワクチンの追加接種(3回目)を加速。短期的なロックダウン(都市封鎖)を含めた規制強化も検討している。