イージス説明会に配慮を 秋田の団体が申し入れ

東京都新宿区の防衛省
東京都新宿区の防衛省

地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画撤回を受け、防衛省が候補地だった秋田市で23日に開く住民説明会を巡り、秋田県の団体が20日、東北防衛局(仙台市)を訪ね、会場へのアクセスの悪さなどを理由に、別会場でも開催するよう配慮を求める申し入れ書を提出した。

防衛省は候補地近くの「勝平地区コミュニティセンター」で説明会を1回開く予定で、約100人の参加を想定する。

文書では「計画に不安や疑問を感じていた住民は勝平地区にとどまらない」と指摘。路線バスと列車の時刻表を添え「公共交通機関などでの来場が可能な人は限定的だ」と訴えた。

秋田県平和運動推進労組会議の桜田憂子議長は提出後「1回しか開催できない理由が示されていない。計画判明時も不誠実な対応だったが、せめて最後は丁寧な説明をしてほしい」と話した。東北防衛局の担当者は「上司に報告し、まずは23日にしっかり説明したい」と応じた。

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