香港立法会選「偽装選挙は茶番劇」 英市民団体

20日、香港立法会選の結果を受けて喜ぶ親中派候補ら(AP)
20日、香港立法会選の結果を受けて喜ぶ親中派候補ら(AP)

【ロンドン=板東和正】英国を拠点とする人権団体「香港ウオッチ」は19日、声明を発表し、民主派を排除する新選挙制度について「この偽の選挙は茶番劇だ」と非難。「(今回の選挙は)民主的な投票ではなく、何の正当性もないプロパガンダだ」との見解を示した。

香港国家安全維持法(国安法)違反の容疑で指名手配されている英国在住の香港民主活動家、サイモン・チェン氏は20日、産経新聞の取材に、香港立法会選について「香港の歴史の中で民主化が後退したという悲しい事実だ」と指摘。「この選挙が民主主義や自由の原則を掲げているとは到底思えない」と強調した。

香港民主化運動の指導者の一人で英国に亡命した羅冠聡(ネイサン・ロー)氏も18日、自身のツイッターで「われわれは(香港政府が)民主主義を再定義することに手を貸すつもりはない」と香港立法会選を暗に批判した。同選挙をめぐり、羅氏は今月初旬、ロイター通信の取材に対し「(選挙を)無視してほしい。香港市民は選挙に正当性を与えてはならない」と棄権を訴えていた。

また、香港立法会選をめぐり、投票率は過去最低を記録したことを受け、英紙タイムズ(電子版)は20日、香港市民は投票を「ボイコットした」と指摘した。民主派を排除する新選挙制度で記録的な低投票率が出たことについて「香港への弾圧を正当化しようとする中国の試みが(香港市民に)拒絶された」との見方を示した。