産経・FNN世論調査

続く内閣の高支持率、弱い野党も後押し

閣議に臨む岸田文雄首相(中央)=17日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)
閣議に臨む岸田文雄首相(中央)=17日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)

産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が18、19両日に実施した合同世論調査で、岸田文雄内閣の支持率は内閣が発足した10月から3カ月連続で60%を上回り、安定飛行を続けている。新型コロナウイルス対策が評価されている上、立憲民主党などの野党の低調も後押しする。ただ、新たな変異株「オミクロン株」の感染拡大が懸念されており、慎重な政権運営が求められる。

高い内閣支持率の背景には、外国人の新規入国を原則禁止した水際対策など、新型コロナ対応が評価されていることがある。

岸田内閣を「支持する」と答えた人のうち、政府の新型コロナ対策を評価した人は78.3%、水際対策を評価した人は89.1%に上った。水際対策については、内閣を支持しないと答えた人でも74.2%が「評価する」と答えた。

菅義偉前首相が新型コロナ対策の切り札としてワクチン接種を進め、今のところ国内の新規感染は抑制されている。ただ、オミクロン株の感染拡大に備え、政府は3回目接種を前倒しする方針だ。3回目接種については全体の78.3%が「接種したい」と答えた。今後、必要なワクチン量を確保し、円滑に接種を進めていけるかが重要になる。

一方で、岸田内閣の支持には消極的な理由も目立った。支持すると回答した人に理由を聞いたところ、「他によい人がいないから」が38.4%と最多で、「実行力に期待できるから」(25.9%)や「首相の人柄が信頼できるから」(15.2%)などを上回った。

また、支持政党別でみると、自民党支持層の86.4%、立民支持層の43.8%、日本維新の会支持層の59.3%が岸田内閣を支持すると回答した。野党に高い支持が集まっていないことも政権にとっては追い風になっているようだ。

政府の新型コロナ対策についても立民支持層の61.1%、維新支持層の63.9%が「評価する」とした。

もっとも、新型コロナの感染再拡大を「心配している」と答えた人は全体の9割近くで、根強い警戒感も浮き彫りになっている。観光支援事業「Go To トラベル」について、66.4%が再開に賛成したが、年末年始に「帰省も旅行もしない」と答えた人も79.5%に上った。政府としては今後も感染防止と社会経済活動の両立に向け、難しいかじ取りを迫られる。(中村昌史)