香港立法会選、信任得られず 新制度の投票率は過去最低30%

20日未明、香港立法会選挙の開票作業を続ける職員ら=香港(共同)
20日未明、香港立法会選挙の開票作業を続ける職員ら=香港(共同)

【香港=藤本欣也】19日に投開票された香港立法会(議会、定数90)選は、親中派が圧勝した。「愛国者による香港統治」を目指す中国の主導で選挙制度が変更されてから初めての大型選挙となったが、投票率は過去最低を記録。民主派を排除する新選挙制度は事実上、有権者から不信任を突きつけられた形だ。

20日の選挙管理委員会の発表によると、投票率は30・2%。これまでで最低だった2000年の立法会選の投票率43・6%を大幅に下回った。前回16年の投票率は58・3%だった。

今回の立法会選には、資格審査委員会から「愛国者」と認定された153人が立候補した。ほとんどが親中派で、自称・民主派や中間派など非親中派は13人程度。低投票率の影響などを受けて非親中派候補は軒並み落選した。正式な開票結果は20日中に判明する。

5月に変更された選挙制度の下、立法会選に立候補するには①親中派で構成される選挙委員会のメンバー10人以上の推薦を得る②資格審査委員会で「愛国者」と認定される-ことが必要となった。民主党など民主派の主要政党は候補者擁立を見送っており、親中派の圧勝は確実だった。