関学大4年生RBの二枚看板、高め合い有終のV

【関学大―法大】第1クオーター、突進する関学大のRB斎藤。2TDを奪い、甲子園ボウル最優秀選手に選ばれた=12月19日、甲子園(宮沢宗士郎撮影)
【関学大―法大】第1クオーター、突進する関学大のRB斎藤。2TDを奪い、甲子園ボウル最優秀選手に選ばれた=12月19日、甲子園(宮沢宗士郎撮影)

ランにパスも織り交ぜた多彩な攻撃、そして鉄壁のディフェンス。19日行われたアメリカンフットボールの第76回甲子園ボウルで、関学大は総合力の差を見せつけるように法大から5TDを奪い、47-7で完勝した。4連覇を果たした大村監督は「オフェンスもディフェンスも踏ん張ってくれた。特に4年生がすごく成長したと思う」と教え子たちをたたえた。

第1クオーター最初の攻撃シリーズから、4年生RBの二枚看板が果敢に攻めた。5日に行われた西日本代表決定戦の立命大戦でも、2TDずつを挙げた前田と斎藤だ。まずは前田が11ヤードをゲインすると、続いて斎藤が13ヤードのTDランを決めて先制。「OLがブロックしてくれているのが見えたので、迷わず突っ込んだ。甲子園でのTDは初めてで、とてもうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

入学以来、大学王座を守り続けてきたチームで、2人はライバルとして切磋琢磨するとともに連係を深めてきた。斎藤は「前田が背後に来ると見なくても分かるようになった」と振り返る。この日は立命大戦で足を負傷した前田が本調子ではなく、「前田の分まで頑張ろうと思った」と奮起した。

斎藤にとって「常に僕の一歩先にいて追いつけない存在だった」という前田は、ミルズ杯に輝いた。一方の斎藤もこの日73ヤードを獲得し、甲子園ボウル最優秀選手に選ばれた。最高の仲間と栄誉を分け合って学生生活最後の試合を終え、その表情は充実感に満ちていた。 (津田大資)