9連覇のENEOS、前回大会を棒に振った渡嘉敷ら奮闘 バスケ皇后杯

第1クオーター、ゴール下で競り合うENEOSの渡嘉敷(中央)=代々木第二体育館
第1クオーター、ゴール下で競り合うENEOSの渡嘉敷(中央)=代々木第二体育館

バスケットボール女子の第88回皇后杯全日本選手権は、決勝でENEOSがデンソーを86―62で下し、史上初の9連覇で通算26度目の優勝を飾った。

伝統の大会にENEOSが新たな足跡を残した。今季Wリーグで開幕12連勝中のデンソーを決勝で圧倒し、史上初の9連覇を達成。5本の3点シュートを決める活躍でMVPに選ばれた東京五輪代表の林は「出だしから集中して入れた。40分間、勢いを止めず、自分たちのペースで続けられた」と誇った。

守りに定評のあるデンソーに対し、193センチの渡嘉敷、190センチの梅沢の高さを生かしたインサイドだけでなく、林らの外角シュートや速攻を含めた多彩な攻撃を仕掛け、徐々に点差を広げた。

特に気を吐いたのは、けがで前回大会を棒に振ったメンバー。前回の準々決勝で右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂し、五輪出場も逃した渡嘉敷は19得点18リバウンドと存在感を示し、「悔しい思いが残っていた。やっと吹っ切れた」と笑顔を見せた。同じく故障で1年前は決勝のコートに立てなかった林、梅沢、高田も2桁得点の活躍をみせた。

けがを乗り越えた側も、故障者続出中にチームを支えた側もたくましさを増し、大一番で際立つ強さを見せた。次の目標は昨季12連覇を阻まれたWリーグとの2冠。渡嘉敷は「リーグ女王に戻れるよう頑張りたい」と決意を口にした。(奥村信哉)