WHO オミクロン株89カ国で確認 1日半から3日で感染者数倍増

スイスのジュネーブにある世界保健機関の本部(共同)
スイスのジュネーブにある世界保健機関の本部(共同)

【ロンドン=板東和正】世界保健機関(WHO、本部ジュネーブ)は18日の加盟国に向けた声明で、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」について16日時点で89カ国で感染が確認されたと発表した。デルタ株よりも感染拡大の速度が速く、市中感染が広がる地域では、1日半から3日間で感染件数が倍増しているとの見解を示した。

WHOは声明で「オミクロン株がデルタ株よりかなり速く感染を拡大しているという一貫した証拠がある」と強調。感染拡大の速度が速い要因として「免疫を回避する能力が高いためか、感染力自体が高いからか、その両方が理由なのかは明確ではない」とした。

重症化については「まだ限られたデータしかない」として、明確な判断は示さなかった。ただ、英国や南アフリカでオミクロン株の入院患者数が増加し続けていることなどから、同株によって「多くの(国の)医療が急速に逼迫(ひっぱく)する恐れがある」と警告した。

また、WHOは、米ファイザーや英アストラゼネカ製ワクチンの2回接種のオミクロン株への有効性について「デルタ株に比べ、大幅に低下していることが英イングランドでの調査結果で示された」との見方を示した。一方、ファイザーの追加接種(3回目接種)を受けてから、2週間後には有効性が高まったとも指摘した。