香港立法会選の投票始まる 投票所襲撃恐れ警備強化

香港立法会選挙の投票所の外で警備に当たる警官ら=19日、香港(ロイター)
香港立法会選挙の投票所の外で警備に当たる警官ら=19日、香港(ロイター)

【香港=藤本欣也】香港立法会(議会、定数90)選の投票が19日、始まった。即日開票され、20日午前中にも暫定結果が判明する。2019年の大規模な反政府・反中デモを受け、20年に香港国家安全維持法(国安法)が施行されてから初めての大型選挙。香港メディアによると、治安当局は約1万人を動員し、投票所などの警備に当たった。

「愛国者による香港統治」を目指す中国の主導で5月に選挙制度が大幅に見直され、民主党など民主派の主要政党は候補者の擁立を見送っており、親中派の大勝は確実。香港市民のうち6割が民主派支持とみられる中、選挙戦は盛り上がりに欠けた。

19日の公共交通機関の運賃が無料になるなど、香港政府は投票率アップに努めたが、功を奏していない。

民間機関による最新の世論調査によると、「投票しない」と答えた有権者は39%で、約1カ月前より6ポイント増加。「分からない」「決めていない」を含めると52%となっている。

香港警察は19日までに、投票所の襲撃などを会員制交流サイト(SNS)を通じて扇動した容疑で、35歳の男を逮捕したと発表。投票所の警備を強化した。

今回の立法会選は、定数90のうち70議席が間接選挙で選ばれ、残りの20議席だけが直接選挙で選ばれる。

前回16年の立法会選の投票率は58%だった。