大阪市北区曽根崎新地のビル4階のクリニックから出火し、24人が死亡するなどした火災で、現住建造物等放火と殺人の疑いが持たれている谷本盛雄容疑者(61)が、クリニック内で放火する様子が複数の防犯カメラに残っていたことが19日、大阪府警天満署捜査本部への取材で分かった。
捜査本部によると、クリニック内の防犯カメラは消火活動ですぐに記録を確認できなかったが、18日に復旧したため映像を分析。谷本容疑者が出入り口付近のに紙袋を置いて蹴り倒し、火が燃え上がった様子が写っていたという。
火災は17日午前10時20分ごろに起き、クリニックの一部が焼けた。クリニックにいた27人が心肺停止で搬送され、うち24人が死亡。残る谷本容疑者は意識不明の重体で女性2人も治療中という。