林外相、北京五輪外交ボイコット「人権状況含め判断」

林芳正外相=11月25日午後、外務省(代表撮影)
林芳正外相=11月25日午後、外務省(代表撮影)

林芳正外相は19日のNHK番組で、来年2月に中国で開かれる北京冬季五輪への対応について「人権の状況も含めて判断していくことになろうかと思う」と述べた。米国や英国は政府使節団を送らない「外交的ボイコット」を発表しており、政府は閣僚の派遣を見送る方向で検討している。

北京五輪をめぐっては、岸田文雄首相が「適切な時期に諸般の事情を勘案して自ら国益の立場で判断する」と説明している。林氏は「日中関係も当然、諸般の事情に入ってくる」とも述べた。

林氏はまた、自身の訪中に関して「具体的な検討も行っていない」と説明。英リバプールで今月開催された先進7カ国(G7)外相会合について「一昔前は日本は近くだから(中国について)いろんなことを言うが、欧州はむしろロシアの近くにあるね、という雰囲気があった。今は中国の問題がG7各国の共通認識になってきている」と述べた。

一方、北朝鮮による拉致被害者、田口八重子さん(66)=拉致当時(22)=の兄で拉致被害者家族会の前代表、飯塚繁雄さんが18日に亡くなったことについて「心よりお悔やみを申し上げ、ご冥福をお祈りしたい。飯塚さんがご存命の間に田口八重子さんとの再会を実現できなかったことは痛恨の極みだ」と述べた。