非常に強い台風22号がフィリピンを襲い、直撃を受けた中部ボホール州は19日、州内で72人が死亡したと発表した。同国の災害対策当局などによると、隣のセブ州などでも計36人の死者が報告されており、死者数は少なくとも計108人になった。
ボホール州によると、一部地域では依然として電話回線などが不通になっているため、被害の全体状況を把握できていない。今後、死傷者がさらに増える恐れがある。
フィリピンの東の海上で発生した台風22号は16日から中部を横断し、各地で地滑りなどが発生。台風被害に備えて30万人以上が事前に避難した。
同国中部では2013年11月に観測史上最強級とされた台風30号により6千人を超える死者が出た。(共同)