ロシア外務省は17日、プーチン大統領が提案した北大西洋条約機構(NATO)東方不拡大を保証するための米ロ2国間の条約案を公表した。米国がロシアに対し、旧ソ連諸国のNATO加盟を排除する義務を負うとの内容。米側は、明らかに受け入れられない条項が含まれているとした上で、協議する意向は示した。
条約案は米国に対し、NATOに加盟していない旧ソ連諸国の領内に軍事基地を持たないことや、これらの国々の軍事施設を使用しないことを求めている。米側は、欧州の同盟国との調整後、協議の方法などについて来週にもロシア側に接触する方針としている。
条約案には、米ロ双方が国外に核兵器や短中距離ミサイルを配備しないことのほか、既に国外に配備した核兵器は自国内に引き揚げることなどを確約する内容も含まれている。(共同)