サッカー通信

いでよ最強ストライカー! 決定力不足改善へ、元日本代表ら熱血指導

ストライカーキャンプの参加選手らはひたすらゴールに向かってシュートを打ち続けた=12月、千葉県内(日本サッカー協会提供)
ストライカーキャンプの参加選手らはひたすらゴールに向かってシュートを打ち続けた=12月、千葉県内(日本サッカー協会提供)

日本サッカー界で長く課題とされてきた決定力不足解消へ、日本サッカー協会が動き出した。11、12月の2回にわたり、ストライカーの発掘・育成を目的としたプログラム「ストライカーキャンプ」を開催した。全国から有望な中学生を集め、元日本代表選手らが直接指導。チーフコーチを務めた城和憲氏は「ストライカーは自然と出てくるものではなく、育成年代から刺激を与え続けないといけない。活動を継続して、いいストライカーを育てたい」と将来的に日本代表の得点源となりうる選手の輩出を目指している。

「こんなにシュートを打ったことない!」

今月3~5日、千葉県内で行われたキャンプに参加したU―14、U―13の各8選手からは驚きの声が上がった。3日間のキャンプ期間は、ひたすらゴール前からのシュート練習に特化。1回1時間半ほどのトレーニングで、1人あたり100本以上のシュートを打ち続けたという。

同様の合宿は2003~06年まで「GKキャンプ」と合同で開催され、過去には大迫勇也(神戸)や柿谷曜一朗(名古屋)らも参加した。昨今、得点が取れるストライカーの出現が叫ばれる中、今年から本格的に単独開催でスタート。ユース育成ダイレクターの影山雅永氏は「指をくわえて待っているんじゃなく、才能のある選手に質の高い練習を与えて羽ばたくきっかけを作ろうと活動を再開した」と狙いを口にする。

そもそも、なぜ日本はストライカーが生まれにくいのか。城氏はその理由の一つに、サッカー観の違いを挙げる。体格差はもちろんあるが、それ以上に「海外の点を取る選手は矢印が常にゴールに向いているが、日本は守備もして、パスもつないで全てやっていくトータルフットボールの中でやっている。考え方の違いがある」と指摘。実際、参加者への個別ミーティングでは、日ごろはパスや連携を重視した練習がメインという声も多く、「1日の練習で1、2本しかシュートを打っていない」という選手もいたという。

チューブで体を引っ張り、軸足を意識しながらシュート姿勢を確認する選手たち=12月、千葉県内(日本サッカー協会提供)
チューブで体を引っ張り、軸足を意識しながらシュート姿勢を確認する選手たち=12月、千葉県内(日本サッカー協会提供)

初日はチューブで体を引っ張りながらシュート姿勢を意識することから始まり、自身でボールを持ち出してシュートする練習。2日目はクロスや仲間との連係からシュートに持ち込む練習。最終日は高校生を相手に実戦形式の練習を行い、ゴール前での駆け引きや、創造力を高めることに努めた。