通院患者の61歳男が放火か 大阪・北新地ビル火災

煙を上げる大阪市北区のビル火災現場=17日午前10時23分ごろ(通行人提供)
煙を上げる大阪市北区のビル火災現場=17日午前10時23分ごろ(通行人提供)

大阪市北区の繁華街・北新地にある雑居ビル4階のクリニックから出火し、24人が死亡した火災で、殺人と現住建造物等放火の疑いが持たれているのは、このクリニックに通院していた患者の男(61)とみられることが18日、捜査関係者への取材で分かった。重体となっている男の関係先から診察券が見つかった。大阪府警は亡くなった24人の身元の確認も急ぐ。

現場は「西梅田こころとからだのクリニック」。捜査関係者らによると、男が出入り口近くの暖房器具近くに紙袋を置いて蹴り倒した際、漏れ出た液体に引火した。

府警によると、死亡したのは男性14人、女性10人で20~60代とみられる。捜査関係者によると、ほかに治療中の男女4人の中に紙袋を持ち込んだ男も含まれているが、意識不明の重体という。

火災は17日午前10時20分ごろ、大阪市北区曽根崎新地の堂島北ビルで発生。クリニックの一部を焼いた。出火の約30分前には、男の居住先だった可能性がある同市西淀川区の住宅でも火災があった。府警が関連を調べている。

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