JR東、新幹線25本削減 過去最大規模 来春のJR各社ダイヤ改正

JR仙台駅に入る東北新幹線
JR仙台駅に入る東北新幹線

JR各社は17日、来年3月12日に実施するダイヤ改正の概要を発表した。新型コロナウイルス禍による旅客需要減の影響により、JR東日本は東北、上越などの各新幹線で一定の日時を走る定期列車について計25本削減した。過去最大規模の削減という。同社が各新幹線で検討していた前後列車の乗車率が5割を下回った場合に運休とできる「準定期列車」については、一転して導入を見送った。

JR東によると、運行本数は在来線を含め全体で1万2256本。うち今回のダイヤ改正で約2%の削減となる。削減後の新幹線の運行本数は324本。削減した列車は混雑が予想されるときに増発する臨時列車に振り替える。

このほか在来線で特急列車が15本、普通列車も199本が削減となる。山手線外回りでは朝の通勤時間帯で1時間に3本減るケースも出るという。

同社の担当者は「新幹線は利用状況に応じて柔軟に設定する。普通列車も(今回の改正内容で)需要に応えていける」と説明した。

JR東海は東京と新大阪を結ぶ東海道新幹線「のぞみ」で、早朝と夜間の上下30本について所要時間を短縮。最大6分の短縮とする。これで東京と新大阪間の平均所要時間が1分短縮され、2時間28分となる。

一方、JR東はダイヤ改正に向け運行条件を明確にすることで運休の判断を容易にした「準定期列車」の導入を検討していた。コロナ禍で旅客需要が不安定な中、定期列車の一部を準定期に振り替え、運行の効率化を図る狙いだったが、今回は導入を見送った。

9月末の緊急事態宣言解除以降、旅客需要が回復傾向にあることに加え、いったん設定した電車の運行取りやめは利用客への影響が大きいことを考慮したものとみられる。