都民ファ、参院選へ国民民主に接近 初の勉強会

合同勉強会に出席した都民ファーストの会の荒木千陽代表(左)と国民民主党の玉木代表=17日午前、東京都千代田区
合同勉強会に出席した都民ファーストの会の荒木千陽代表(左)と国民民主党の玉木代表=17日午前、東京都千代田区

国民民主党の国会議員団と、東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」の都議団が17日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」への対応などをめぐり、都内で勉強会を開いた。国民民主の玉木雄一郎代表を含め、同党には小池氏が平成29年の衆院選前に結党した希望の党に参加した議員が少なくない。来夏の参院選に向けて、連携を模索する動きとの見方が強まっている。

「参院選では候補者を擁立する方向で調整を進めている」。都民ファ代表の荒木千陽都議は会合後、記者団にこう強調した。国政進出に向けた動きはこれが初めてではない。荒木氏らは先の衆院選直前に新党「ファーストの会」を設立し、都内の選挙区を中心に候補者擁立を模索していた。

小池氏が難色を示したこともあり断念したが、水面下では国民民主と衆院選で協力する案も浮上していたという。都民ファの都議は勉強会について「参院選に向けた政策のすり合わせだ」と話す。

4年前の衆院選で希望の党は235人の候補者を擁立したが、小池氏がリベラル系を「排除する」と発言して反発を受け、当選者は50人にとどまった。都民ファには、今回の国民民主との連携を国政進出の足場にしたい思惑が透けるが、玉木氏は勉強会後、都民ファ側の候補者擁立の動きについて「初めて聞いた。どういう連携ができるのかできないのか、全くの未定だ」と述べた。

国民民主は先の衆院選で、立憲民主党や共産党などが「市民連合」を介して結んだ共通政策の枠組みに加わらず、議席を伸ばした。今国会からは立民などと構成していた野党国対委員長会談の枠組みからも抜けた一方、同じく議席を伸ばした日本維新の会との連携を強化。「非自民の改革中道勢力の結集」(国民民主幹部)を志向しており、都民ファとの連携の行方が注目される。

しかし、初回となった17日の勉強会に荒木氏が事故渋滞に巻き込まれ遅刻。国民民主には「小池氏への接近が維新を警戒させる」(重鎮)との懸念もあり、連携がどれほど進むかは見通せない。(大橋拓史)