【北京=三塚聖平】中国メディアは17日、2021年の新車販売台数が前年比3・1%増の2610万台になるという中国自動車工業協会がまとめた予測を伝えた。前年実績を上回るのは17年以来4年ぶりとなる。政府が普及を後押ししている電気自動車(EV)などの「新エネルギー車」の成長が目立っている。
内訳は、乗用車が5・6%増の2130万台で、商用車が6・4%減の480万台。そして、新エネルギー車は2・5倍の340万台に達するとの見込みを示している。
22年の新車販売台数は5・4%増の2750万台と予測。乗用車が8%増の2300万台で、商用車が6%減の450万台。新エネルギー車は47%増の500万台とみている。
中国自動車市場をめぐっては、米中貿易摩擦などの影響で弱含んでいたところに新型コロナウイルス流行が直撃し、20年2月を中心に未曽有の悪化に見舞われた。その後は、中国政府によるEVの販売支援という追い風もあり、世界に先駆けてコロナ禍からの回復が進んだ。ただ、足元では世界的な半導体不足の影響もあって減速傾向もみられる。