直近の検査で防火上不備なし 大阪・北新地ビル火災

多数の死者が確認された大阪・北新地のビル火災現場=17日午前11時20分、大阪市北区(鳥越瑞絵撮影)
多数の死者が確認された大阪・北新地のビル火災現場=17日午前11時20分、大阪市北区(鳥越瑞絵撮影)

大阪市北区で17日午前に発生したビル火災で、このビルは平成31年3月に実施した直近の定期検査で防火上の不備は確認されていなかったことが、大阪市消防局への取材で分かった。出火元とみられる4階のクリニックはビルの規模などからスプリンクラーの設置義務はなく、実際に設置はなかった。

大阪府警や大阪市消防局によると、17日午前10時20分ごろ、大阪市北区曽根崎新地の堂島北ビルで、「4階が燃えている」などと119番があった。

午前10時45分ごろにはほぼ消し止められたが、8階建てビルの4階フロア約25平方メートルが燃え、28人が負傷。このうち27人が心肺停止となり、捜査関係者によると、これまでに19人の死亡が確認された。

60代くらいの男が持っていた紙袋付近から出火し、この男が火を付けたとの情報があるといい、府警は放火の疑いがあるとみて詳しい状況を調べている。

大阪市消防局によると、心肺停止となった27人は全員4階から救出された。残る1人は6階にいたという。