国連事務総長 ワクチン供給の格差是正を求める

グテレス事務総長(ロイター)
グテレス事務総長(ロイター)

国連のグテレス事務総長は16日、新型コロナウイルスのワクチン供給の偏りが「変異株に世界各地で猛威をふるう無料券を与え、人々の健康と経済を荒廃させる」と訴えた。「各国が協調しなければコロナ禍に打ち勝つことはできない」と述べ、ワクチン生産力を持つ加盟国が特に格差の是正に努めるよう求めた。

オンライン会見で、先進国の接種率は「アフリカ諸国の8倍だ」と指摘。発展途上国のうち、昨年の一人あたり国民所得が1045ドル(約11万8000円)以下だった「低所得国の接種完了率は人口の4%未満だ」と語り、国の豊かさの違いが接種率の差となって表れる現状への懸念を示した。

世界保健機関(WHO)が目指す、年内に全ての国で人口の40%に接種を完了させる目標について「98カ国で達成できていない」と指摘。「このうち40カ国は人口の10%にすら接種できていない」と強調した。(ニューヨーク 平田雄介)