北新地ビル火災 クリニック院長の父「助かっていて」

大阪市北区の火災現場で行われている救助活動=17日午前11時14分(鳥越瑞絵撮影)
大阪市北区の火災現場で行われている救助活動=17日午前11時14分(鳥越瑞絵撮影)

大阪市北区のビル火災で火元とみられる「西梅田こころとからだのクリニック」の西澤弘太郎院長の父親(78)が17日、産経新聞の取材に応じ、西澤さんと連絡が取れていないとして「助かっていてほしい。今はそれだけです」と語った。

父親が知人づてに火災を知ったのは正午ごろ。西澤さんと連絡が取れず、現場まで駆けつけたが、安否は不明のまま。西澤さんの状況は「一切何も分かっていない」という。

クリニックは4階に入居。父親も行ったことがあり、「4階は細長い構造で入り口も狭い。火事が起きたら逃げにくいと思う」と話した。

父親によると、西澤さんはクリニックを運営するかたわら、父親の病院の心療内科でも週4日ほど勤務していた。約2カ月前に「失業保険の申請のために診断書を求めて多くの人が来て困っている」との相談を受けたことはあったが、特定の相手とトラブルになったような話は聞かなかった。

西澤さんの知人らも無事を願っている。発達障害がある人たちの就労支援に取り組む株式会社「Kaien(カイエン)」(東京)の鈴木慶太社長は「多くの発達障害の人たちが先生にひきつけられるように通院していた。朴訥(ぼくとつ)で実直な人柄で、患者の立場に寄り添う先生。トラブルを抱えていたとは考えられない」と語った。