田辺三菱製薬の植物由来コロナワクチン、カナダで承認申請

田辺三菱製薬の子会社が栽培するタバコ属の葉
田辺三菱製薬の子会社が栽培するタバコ属の葉

田辺三菱製薬は17日、カナダの子会社メディカゴが開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、カナダで承認申請したと発表した。承認されれば世界初の植物由来のコロナワクチンとなり、来年3月までの供給開始を目指す。日本でも臨床試験(治験)を実施しており、来春に承認申請し、来年度中の実用化を目指すとしている。

北米などで行った最終治験の中間解析では、発症を抑えるのに71%の有効性があり、変異株のデルタ株やガンマ株への有効性も確認されている。

新たな変異株「オミクロン株」に対する抗体反応を確認する試験を実施予定であることも公表。メッセンジャーRNAワクチンなどの既接種者に対し、追加接種の治験の早期実施も検討しているとした。

承認申請したのは、植物由来の「ウイルス様粒子(VLP)」タイプのワクチン。タバコ属の葉に遺伝子情報を含む液体を染み込ませ、葉を育てる過程でワクチンのもととなるVLPを培養する。

日本でも10月から治験を実施しており、海外での最終治験の中間解析データと合わせて、来春に厚生労働省に承認申請する予定。田辺三菱製薬は「植物由来のワクチンという新たな選択肢を届けることで、感染症予防に一層貢献したい」とコメントした。