前理事長への賠償請求要請 文科省、日大を指導

田中前理事長の逮捕を受け会見に臨む日本大学の加藤直人理事長=10日午後、東京都千代田区の日本大学本部(春名中撮影)
田中前理事長の逮捕を受け会見に臨む日本大学の加藤直人理事長=10日午後、東京都千代田区の日本大学本部(春名中撮影)

文部科学省は17日、日本大学の理事長を兼務する加藤直人学長に指導通知書を渡した。前理事長の田中英寿容疑者(75)=所得税法違反容疑で逮捕=らに対する背任事件に絡む損害賠償請求と、理事選任方法の見直しを求める内容で、日大の背任事件発覚後、文科省の文書による指導は3回目。同省を訪れた加藤学長は取材に「積極的に検討したい」と述べた。

文科省によると、来年1月11日までに再発防止に向けた管理運営体制の再構築について報告するよう指示。対応が不十分な場合は、平成26年の改正私立学校法で導入された運営改善などの措置命令を出すことも検討する。これまで措置命令が発出されたケースはないという。

末松信介文科相は指導に先立つ閣議後記者会見で「具体的な改善策が示されず、問題の全容が明らかになっていないことは大変遺憾」と述べた。