アマ落語 爆笑の渦 13代目名人に東京の会社員

13代目名人に輝いた松林太郎さん(左)を祝福する桂文枝さん=大阪府池田市
13代目名人に輝いた松林太郎さん(左)を祝福する桂文枝さん=大阪府池田市

アマチュア落語家の全国大会として知られる「社会人落語日本一決定戦」の決勝大会が、大阪府池田市の市民文化会館アゼリアホールで開かれた。13代目名人に輝いたのは「麹家(こうじや)と太郎」の高座名で出場した東京都杉並区の会社員、松林太郎さん(33)。落語家の桂文枝さんからも祝福され、喜びはひとしおだった。

「池田の猪(しし)買い」「池田の牛ほめ」など古典落語の舞台にもなっている同市で、平成21年から始まった大会。今年は国内外から265人の応募があり、1次審査を通過した147人が市内6会場で行われた予選会に出場し、勝ち上がった10人が決勝大会で、話芸を競い合った。

それぞれが自信のあるネタで勝負をしかける中、松林さんは、上司と部下がパ行でしか話せなくなるなどの呪いをかけられる創作落語「悪魔のぱぴぷぺぽ」を披露して会場につめかけた観客を笑わせ、見事、名人に選ばれた。

会社勤めの間を縫って、27年から好きだった落語を始めたという松林さんは、「広い会場で、多くのお客さんの前でやったことがなかったのに、今までで一番大きい笑いがいただけたのではないかと思う」と話し、アマチュア名人位に驚いた表情を見せた。

審査委員長を務めた桂文枝さんは、「(出場者は)お仕事をしながら落語を勉強されて、その成果がよく出ていました。本当に拮抗していた」と振り返り、大会に臨んだアマチュア落語家を称えていた。