独軍艦、南シナ海通過 20年ぶり、航行の自由強調

シンガポールに向けて航行するドイツ海軍のフリゲート艦バイエルン(海軍のツイッターから、共同)
シンガポールに向けて航行するドイツ海軍のフリゲート艦バイエルン(海軍のツイッターから、共同)

ドイツ国防省は16日、日本などインド太平洋地域に派遣した海軍フリゲート艦「バイエルン」が南シナ海を通過中だと発表した。ドイツ軍艦の同海域通過は約20年ぶり。ドイツ政府は中国が軍事拠点化を進める南シナ海について、国際秩序が「圧力にさらされている」と訴え、航行の自由確保に尽力すると表明した。

欧米各国の中国に対する懸念は強く、米海軍は南シナ海に艦船を派遣する「航行の自由」作戦を展開。英海軍の空母クイーン・エリザベスも今年夏、南シナ海に入った。インド太平洋でのプレゼンス(存在感)強化を目指すドイツも足並みをそろえた形だ。バイエルンの派遣期間は約7カ月間で、南シナ海通過がハイライトとなる。

ドイツでは今月8日、中国への厳格な外交指針を打ち出したショルツ政権が発足した。外務省は16日の声明で、中国が巨大な海洋権益を主張していると指摘し、ドイツは国際ルールを支持すると改めて表明した。(共同)