リムパック招待 台湾「感謝」も実現見極める姿勢

このため、台湾がリムパックのような多国間の大規模な軍事演習に参加できれば、「貴重な経験を積むことが可能」と考える台湾側の関係者は多い。対外的にも「米台軍事協力の深化をアピールし、中国軍の動きを牽制することができる」(軍事評論家の黄澎孝氏)との期待もある。

一方、台湾の国防関係者の間には冷静な見方もある。リムパックなどの軍事演習に台湾を招待する条項は過去にも法案段階で提起され、最終的に法律になる際に削除されてきた経緯がある。また、20会計年度の国防権限法に「(米)艦艇の寄港の検討」が盛り込まれたが、米艦の寄港は実現していない。

技術的な課題もある。台湾の国防部は昨年、リムパックに参加できるとしても、まずはオブザーバー要員の派遣や人道救援分野での参加を優先し、参加の度合いを徐々に高めていきたいとの意向を示していた。

台湾の与党、民主進歩党に近いシンクタンクに所属する軍事専門家は、次回のリムパックが22年6~8月に予定されていることから、「時間が迫っており、軍艦派遣などの準備時間が足りない。本格参加は次々回からが良いかもしれない」と指摘している。

米議会「台湾のリムパック招待を」国防権限法案可決

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