オーケー、大阪軸に京阪神へ5年にも単独出店へ

インタビューに答えるスーパー、オーケーの二宮涼太郎社長=16日午後、横浜市西区(飯田英男撮影)
インタビューに答えるスーパー、オーケーの二宮涼太郎社長=16日午後、横浜市西区(飯田英男撮影)

関西スーパーマーケットの買収を断念した首都圏地盤のスーパー、オーケー(横浜市)の二宮涼太郎社長が16日、産経新聞のインタビューに応じ、大阪を軸に京阪神エリアで早ければ令和5年にも出店する方針を明らかにした。他の食品スーパーなどとは組まず、オーケー単独で出店を目指す。立地については駅前などの利便性が高い場所のほか郊外なども候補に加え、柔軟に対応するとした。

二宮社長は「関西市場への進出に意欲を持っている。オーケー単独での出店を前提に考えている」と明言。他のスーパーの買収などについては「機会があれば検討する」とした。

出店時期については、オーケーが関東で出店する場合に店舗の設計や建築などでオープンまでに通常1年半程度かかっているとし、関西でも同様の出店方法をとれば早くても5年開業となるとの見通しを示した。

出店エリアに関しては「関東と同じく、関西でも人口密集エリアにお店を出したい」と語り、大阪を軸に京阪神で展開する考えを表明。店舗の形態や広さについては、駅前など利便性の高い場所なら300坪(約990平方メートル)程度の店舗も考えられるとし、駐車場を備えた大規模な郊外型店舗など現地の状況により検討するとした。

「オーケーがお客さんに支持していただける余地があると感じた。関西でオーケーがどう評価されるかぜひ挑戦したい」と強調。関西スーパーの経営権をめぐるエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングとの争奪戦を通して関西市場への理解を深め、オーケーの「エブリデーロープライス(毎日安売り)」戦略が通用する可能性を感じたとことも明かした。

一方、一連の争奪戦についても言及。「司法の争いになることは想定外だった。最高裁の判断が出てすっきりした」と語った。

さらに、「私たちのTOB(株式公開買い付け)提案について、関西スーパーの経営陣と腹を割って話ができる関係がなかったことも、最終的に今回の結果につながったとも考えている」と振り返った。

今後、会社法に基づき関西スーパーに対し、約8%保有する同社株の買い取り請求権を行使し全株式を手放す方針。月内から関西スーパーと交渉に入り、TOB価格として示した1株2250円が目安となる考えを示した。(井上浩平)