コロナ禍2年目の大学入試 受験生に配慮重ねる

前回入試では間隔をあけ、試験開始を待つ受験生の姿が目立った=今年2月25日、大阪府柏原市の大阪教育大(須谷友郁撮影)
前回入試では間隔をあけ、試験開始を待つ受験生の姿が目立った=今年2月25日、大阪府柏原市の大阪教育大(須谷友郁撮影)

新型コロナウイルス禍で2度目となる大学入試を前に、各大学が受験生に対する対応を急いでいる。昨冬は出願直前に2次試験を中止し、受験生に影響した大学もあることから、国も大きな変更は8月以降は行わないよう各大学に要請するなど、受験生への配慮を求めた。

昨年はコロナ禍で7月に横浜国立大、今年に入って大学入学共通テスト後に宇都宮大と、信州大(経法学部、人文学部)が2次試験中止を発表。共通テストの成績で合否判定を行った。特に宇都宮大と信州大は出願間際とあって大きな混乱を招き、ある大手予備校の関係者は「受験生にとって青天の霹靂(へきれき)だった。この時期の中止発表は絶対にやってはいけない行為だった」と憤った。

こうしたこともあり、今年6月には文部科学省が個別試験の中止といった受験生に不利益を与える恐れのある変更は、8月以降行わないよう各大学に要請。コロナ感染などで受験機会が失われないよう、追試験や振り替え受験などについて必ず対応するよう求めている。

同省が学力検査を行う1056大学を対象に行った調査によると、10月31日時点で97・5%にあたる1030大学が「追試または追加の受験料を徴収せずに別日程への受験の振替を実施」すると回答。うち、「追試験を実施」は51・6%、「追加の受験料を徴収せずに別日程への受験の振替を実施」は76・4%、「追試験と振替を両方実施」は30・5%となった。

一方で、「追加の受験料を徴収せずに別日程への受験の振替を実施する」と答えた大学は大半が私立大学で、国立は81大学中4大学、公立は91大学中10大学にとどまった。私立大では関西学院大学や早稲田大学などが、独自試験のみで実施する一般方式を受験できなかった場合、大学入学共通テストの成績で合否判定を行うという。

大手予備校「河合塾」が8月の全国模試の状況を集計したところ、国公立大を志望する受験生は例年並みだったが、共通テストの成績で合否を判断する入試方式で私立大を志望する受験生の割合が前年比109%と大幅に増加した。今年1月のテストで会場での感染が目立たなかったことに加え、2度目で傾向をつかみやすくなり、安心感が広がったとみられる。

コロナ禍で入試方法を大きく変える大学も出てきた。関西福祉大学では、昨年度に続き面接のみで行う選考について、すべてオンラインで実施。「出願時にオンライン面接の接続方法を周知したり、受験生と通信テストを行ったりすることで、昨年度よりスムーズに選考ができている」と同大の入試担当者。コロナ後もオンライン面接の継続を検討中という。

今後の感染動向によって直前にも受験方法を変更する大学が増える可能性が高い。予備校関係者は「各大学のホームページなどで試験日などの確認することが必要だ」としている。(木ノ下めぐみ)

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