熊本・菊陽町議会が拉致被害者即時帰国求める意見書

熊本県菊陽町議会が、北朝鮮による拉致問題の解決を日本政府に求める意見書を全会一致で可決した。被害者全員の即時帰国を求めるもので、町議会は「国家戦略として、国家・国民が全力を挙げ一丸となったさらなる活動により、拉致被害者全員の救出・帰国の実現」を果たすよう、岸田文雄首相や衆参議長らに意見書を送付した。採決は13日付。

同町には現在、熊本市出身で留学先のスペインで拉致された松木薫さん(68)=拉致当時(26)=の姉、斉藤文代さん(76)が住んでいる。

意見書では、拉致被害者家族の高齢化を指摘し「健康で、元気なうちに被害者の帰国が叶わなければ、拉致問題の解決とはならない」と強調した。松木さんの母、スナヨさんは再会がかなわぬまま、平成26年に亡くなっている。

意見書案を提出した同町の布田悟町議は「時間との闘いだ。熊本の問題ではなく、日本全体の問題として訴えたい」と語った。

斉藤さんは産経新聞の取材に「薫に会いたい。顔が見たい」とした上で、拉致被害者家族会の高齢化にも触れ「(帰国時期は)一緒に頑張ってきた人たちが元気でおられるうちでなければいけない」とも訴えた。