バイデン米大統領(民主党)は15日、竜巻が甚大な被害をもたらした南部ケンタッキー州の被災地を視察した。被災者に向けて「何でも遠慮なく言ってほしい。話を聴くために来た」と寄り添う姿勢を強調。「破壊の規模は想像を超えている。復興に必要なことは何でもする」と語り、迅速な支援に取り組む考えをアピールした。
竜巻は南部や中西部で少なくとも88人の死者を出した。米メディアによると、ケンタッキーでは1万世帯以上で停電が続く。通信や水道などの生活インフラも広範囲で寸断された。
バイデン氏が訪れたのは壊滅的な被害を受けた同州メイフィールドやドーソンスプリングス。住民たちが助け合う様子を見て「米国のあるべき姿だ」と称賛した。(ワシントン共同)