密を避けて分散開催も…東北の自治体、成人式に苦慮

今年1月に屋根付き屋外施設「ユアテックスタジアム仙台」で開催された仙台市の成人式で、誓いの言葉を述べる新成人の代表(同市提供)
今年1月に屋根付き屋外施設「ユアテックスタジアム仙台」で開催された仙台市の成人式で、誓いの言葉を述べる新成人の代表(同市提供)

新型コロナウイルスの新たな感染者数が東北各地でも低水準で推移する中、今年度の成人式の開催をめぐり各自治体が対応に苦慮している。昨年度は式典中止や延期が目立ったが、今年度は会場の分散や2部制の導入などの感染対策を講じた上で開催する自治体も。一方で、新たな変異株「オミクロン株」が国内で感染者が確認されており、今後の感染動向次第で内容の変更を検討している自治体も出ている。

青森市は20会場

宮城県では、仙台市が来年1月9日に成人式をカメイアリーナ仙台(市体育館)で開催。感染防止対策として、居住や出身の区ごとに新成人を入れ替える2部制を導入する。同じく1月9日に成人式を開催する大崎市は、従来通り合併前の旧市町単位に分かれて実施するが、対象者が市内最多の古川地域は出身中学校ごとに新成人を入れ替える3部制で市民会館で行う。また、3密回避のため保護者など新成人以外の入場を認めず、スマートフォン向け接触確認アプリ「COCOA(ココア)」の事前のダウンロードなどを求める。感染状況次第で「開催内容の変更などの可能性もある」(市教育委員会生涯学習課)としている。

1月9日に令和3年度の成人式を開催する青森市の対象者は2431人(10月1日現在)。感染防止対策として出身中学校とJR青森駅前複合商業施設「アウガ」の計20会場に分散して行う。実施に当たっては参加者に体調を確認するチェックシートを提出してもらう。

岩手県内で1月に新成人が出席する式典を予定しているのは28市町村。一関市や北上市、滝沢市、雫石町、金ケ崎町などは、延期した2年度分と今年度分の式典を2日に分けてそれぞれ実施する予定だ。感染防止対策として、各自治体とも保護者の出席を認めないか、もしくは1人に限定する。

福島市は事前登録

秋田県の今年度成人式の該当者は、延期になった昨年度の一部対象者も含め8932人。夏開催を冬に変更した鹿角市など9市町村を含む13市町村が来年1~2月に開催を予定している。秋田市は1月9日に市立体育館で開催。密集を避けるため午前と午後の2回に分けて行うが、家族は参加できない。

山形県西川町は、2年度と今年度の新成人を対象に、ワクチン接種した新成人もしくは陰性証明書のある人を条件に1月9日に成人式を実施する。密を避けるため午前、午後の2回に分けて開催するが、感染が拡大した場合にはオンライン開催に切り替えて実施する。町教育委員会の山口真実主事(34)は「昨年度は3回延期になったが、一生に一度のことなので、新成人の思い出に残るようにしたい」と話す。

福島市も1月9日に国体記念体育館で式典を開催。会場が密になるのを防ぐため、午前と午後の2回開催とするほか、オンラインによる事前登録制を初めて採用した。例年、式典後に実施している新成人の交流は中止が決定。今後の感染状況によっては「開催内容の変更や中止もありうる」(市教委生涯学習課)という。式典はオンライン配信を予定している。