中国・上海の「上海震旦職業学院」の女性教師が授業中に「南京大虐殺の犠牲者が30万人だというデータはない」と発言し、学院が調査を始めたことが16日、分かった。中国政府の主張を否定する発言で、授業を撮影した動画が拡散され批判が広がっている。
教師はメディア関連とみられる授業で「私たちは30万人の名前や身分証を注意深く研究していない」とし「歴史を支える資料がなければ言っているだけになってしまう」と強調した。一方で、永遠に憎しみ続けるのではなく「戦争がなぜ起きたのかを反省することが最も重要だ」とも述べた。
短文投稿サイト、微博(ウェイボ)では「学生にうそを教え込んでいる」といった批判が殺到。学院は15日夜に微博の公式アカウントで、この事案を非常に重視し「調査に基づき、厳粛に処理する」と発表した。(共同)