立民の候補選び、越年へ 参院埼玉選挙区 「女性」軸も難航

来年夏の参院選埼玉選挙区(改選数4)で、立憲民主党の候補者選びが難航している。当初は年内に予定者を絞り込むスケジュールを描いていたが、年明けにずれ込むことが確実な情勢となった。現職各1人の擁立を決めている自公両与党に比べると出遅れ感は否めず、関係者は焦りを募らせている。

埼玉選挙区では、自民党の関口昌一氏(68)、公明党の西田実仁氏(59)の両参院議員会長と、無所属で前埼玉県知事の上田清司氏(73)が改選を迎える。共産党は新人で元衆院議員の梅村早江子氏(57)を立てることを決め、立憲民主党と日本維新の会がそれぞれ公認候補の擁立を目指している。

立憲民主党埼玉県連は「女性」を軸に擁立作業を進めているが、候補者選びはスムーズに進んでいない。

県全体をエリアとする広大な選挙区で浸透を図るにはそれなりの期間が必要だ。県連内には「選挙まで時間がないので年内に決めたい」という意見もあるが、実現の可能性は乏しく、越年がほぼ確実というのが多くの関係者の一致した見方だ。

来年夏の改選組が臨んだ平成28年の参院選で、立憲民主党の前身である旧民進党は大野元裕氏を擁立した。当選を果たした大野氏はその後、埼玉県知事へと転身し、大野氏の参院議員辞職に伴う令和元年の補欠選挙で上田氏が当選した。来年夏に改選を迎える現職が立憲民主党にいないのはこうした複雑な経緯があったためだ。

28年の参院選での大野氏の得票は全候補中2番目の67万6828票だった。

無所属ながら参院の国民民主党会派に所属する上田氏は、旧民進党を応援した層からも一定程度の支持を得るとみられる。立憲民主党公認候補は、上田氏との「旧民進党票」争奪戦を避けることはできず、勝ち抜ける候補の要件を満たすためのハードルは相当高い。(中村智隆)