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火災死者、昨年の3倍 和歌山市消防局「住警器活用を」

火災発生をキャッチし、知らせてくれる「住宅用火災警報器」=和歌山市消防局
火災発生をキャッチし、知らせてくれる「住宅用火災警報器」=和歌山市消防局

今年1月以降、和歌山市で発生した火災による死者数は12人(13日時点)と、すでに昨年1年間(4人)の3倍に上ることが市消防局への取材で分かった。死者の多くは65歳以上の高齢者だった。身を守るため、市消防局は、改めて防火意識の高揚と徹底をはじめ、いち早く火災発生をキャッチし、知らせてくれる「住宅用火災警報器」(住警器)の活用なども呼びかけている。

市消防局によると、市内の昨年1年間の火災による死者は4人で、8人が負傷した。今年は13日時点の集計で12人が死亡、15人が負傷している。死亡した12人中、9人は65歳以上の高齢者だった。

特に今月に入って以降、死亡火災が続発している。

1日午後には木ノ本の男性(85)宅が全焼。80代の妻は自力で逃げたものの、男性は死亡した。

さらに7日未明には、島崎町の男性(82)宅が全焼し、この男性と妻(84)の2人が死亡したほか、同日早朝には善明寺でも30代男性宅で火災が発生し、この男性が亡くなった。

平成24年以降でみると、昨年までは火災による死者数は1~6人で推移してきたが、今年の死者数は突出している。

そんな深刻な状況の中、市消防局が利用を呼びかけているのが住警器だ。

総務省消防庁によると、住警器は消防法改正に伴い、新築住宅は平成18年6月から全国で設置が義務化された。既存住宅についても、23年6月までに義務化されている。

ただ、市消防局によると、今年6月時点で管内の設置率は83・8%にとどまっており、担当者は設置を促している。

設置の効果も確認されており、今年10月末時点で、市内では住警器の設置で火災から逃れた例は少なくとも3件報告されている。就寝中に住警器の音で火災に気付き、難を逃れたケースもあるという。

市消防局では、特にインターネットを利用する機会の少ない高齢者も意識し、回覧板なども通じて住警器の設置を呼びかけている。設置だけでなく、定期的な点検や交換についても注意を促している。

同時に、寝たばこはしない▽コンロを使う際は火のそばから離れない▽ストーブ周辺に燃えやすいものを置かない▽コンセントはほこりを清掃し、不必要なプラグは抜く-など、改めて普段の防火対策の徹底も訴える。

担当者は「特に年末は火気の取り扱いが増え、不注意による火災も多くなる。市民の皆さんには命を守るため、改めて防火に対する意識を高めてほしい」と話している。(藤崎真生)