「卑劣な打ち切り」 森友文書改竄訴訟 国対応に怒り

国側が請求を認諾したことについて会見で説明する赤木雅子さんの代理人弁護士=15日、大阪市北区
国側が請求を認諾したことについて会見で説明する赤木雅子さんの代理人弁護士=15日、大阪市北区

学校法人「森友学園」をめぐる財務省の決裁文書改竄(かいざん)問題で、自殺した近畿財務局の元職員、赤木俊夫さん=当時(54)=の妻、雅子さん(50)が国に損害賠償を求めた訴訟が15日、終結した。争う姿勢を示していた国側が一転して国家賠償法上の責任を認めたが、雅子さんは真相解明が遠のいたとして国側の対応に怒りをあらわにした。

「ふざけるな、という思い。負けた気持ちでいる」

大阪地裁での非公開の協議の終了後、大阪市内で会見した雅子さんは悔しさを隠さずにこう話した。

国側はこの日事前の通告なく請求を受け入れる「認諾」を表明。突然のことに協議は紛糾したが、雅子さん側の同意を要しない手続きのため訴訟は終結した。

客観的には請求がすべて認められた形だが、雅子さん側は賠償金よりも、改竄の指示の流れなど訴訟を通じて真相が解明されることを強く望んでいた。しかし裁判の終結により、それらはかなわなくなった。

代理人の生越(おごし)照幸弁護士は改竄に関わった職員などが徐々に明らかになる中、「審理が進んで証人尋問などをされるのが嫌だったのでは。一方的に打ち切った卑劣な行為」と批判。雅子さんも「なぜ夫が死ななければならなかったのかを知りたかった。お金を払えば済む問題ではない」と語った。