14日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は続落し、前日比106・77ドル安の3万5544・18ドルで取引を終えた。朝方発表された11月の米卸売物価指数の上昇率が市場予想を上回ったのを背景に、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ前倒しへの懸念が高まって売りが優勢となった。
FRBが金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表とパウエル議長記者会見を15日に控え、投資家がリスク回避姿勢を強めた。米長期金利の上昇を受け、相対的に割高感が意識されたIT株が売られたのも相場を押し下げた。
ハイテク株主体のナスダック総合指数も続落し、175・64ポイント安の1万5237・64。
個別銘柄では、ITのセールスフォース・ドットコムやマイクロソフトの下落が目立った。一方、保険のトラベラーズは上昇した。(共同)