群馬県民、今後1年間に旅行「出かける」3割未満 コロナ禍が影

群馬銀行系のシンクタンク、群馬経済研究所(前橋市)がまとめた県民の観光旅行に関する意識調査によると、今後1年間に観光旅行に出かけるとの回答が3割未満にとどまることが分かった。7割強は「出かけない」「未定」と答えており、新型コロナウイルス禍がなお観光ムードに影を落としている。

調査結果によると、今年10月~来年9月の1年間に旅行に「出かける」と答えた人は28・6%どまり。「出かけない」(25・8%)を上回ったものの、半数近い人が「未定」(45・6%)と回答。旅行計画は感染状況に左右され、見通しにくくなっている実態が改めて浮き彫りになった。

出かけると答えた人に理由を聞いたところ、「コロナ禍が落ち着きそう」「ワクチン接種済み」との回答が目立った。ただ、旅行目的地として「県内」を選ぶとした人が最多の67・1%となり、感染を懸念して遠出を控える傾向も見られた。また、県内旅行では温泉を行き先に選ぶ人が多かった。

旅行予算としては「普段と変わらない」が53・5%だった。

感染収束後は7割以上が旅行に出かけるとしており、意欲は強いとみられる。自由回答で具体的な行き先を尋ねると、ハワイなど海外、北海道、沖縄などを挙げる回答が目立った。

調査は今年9~10月、インターネット上を通じて行い、県民511人から回答を得た。

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