公用車を市民とシェア 埼玉・和光市が実証実験

カーシェアリングの実証実験に使われるのと同車種の車両(ホンダモビリティソリューションズ提供)
カーシェアリングの実証実験に使われるのと同車種の車両(ホンダモビリティソリューションズ提供)

公用車を〝レンタカー〟として使えます―。埼玉県和光市は21日から、カーシェアリング用の車両を公用車として使用する実証実験をホンダモビリティソリューションズ(東京都港区)と協力して行う。平日の午前8時半から午後5時15分までは市の公用車として用い、残る時間帯と土日祝日は市民らが利用できる。県内では初の取り組みで、市の担当者は「『公用車を市だけで所有する』という考えを変えていきたい」と話している。

実証実験は同社のカーシェアサービス用の乗用車1台を使用し、市役所駐車場にスペースを確保して行う。場所を提供する代わりに、公用車として車両を使う際に市が同社に支払う料金が免除される。

車両は、公用車として使わないときは市職員以外の人でもアプリから事前に予約することで自由に使うことができる。和光市の市民や居住者以外の人も利用が可能だ。平日の業務時間帯であっても、市職員による使用の予定がなければ車両を借りることができる。

市は、稼働率の低い公用車の運用の見直しや駐車場の有効活用を目的として実証実験に取り組むことを決めた。公用車を所有した場合に必要になる、ガソリン代や保険料など1台当たり年間十数万円の維持費の削減を図る。

担当者は「限られた財源や資産をいかに有効に使うかを模索したい」と話している。

実証実験は来年春ごろまでは続ける見通しで、同年3月下旬には市中央公民館にカーシェアリング用の車両1台を追加する予定だ。(深津響)