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産経抄

12月15日

古谷三敏氏(中央)=武蔵野市吉祥寺(松本健吾撮影)
古谷三敏氏(中央)=武蔵野市吉祥寺(松本健吾撮影)

漫画家の古谷三敏さんは戦時中、中国・渤海湾に面した街に暮らしていた。日本人小学校まで片道5時間もかかるというのに、中国共産党の八路軍によって汽車がよく爆破された。うろうろ遊んでいるうちに、出席日数が足りなくなってしまう。

▼通学途中に人質になった同級生もいた。牛1頭とか豚2頭とかと取り換えろと言ってくる。やがて敗戦の日を迎えた。大人たちは敵の上陸に備える。古谷さんも父親から、手榴弾(しゅりゅうだん)の安全ピンの抜き方を教わった。

▼『ボクの満州』は、戦後50年に当たる平成7年に刊行された。古谷さんのほか、赤塚不二夫さんやちばてつやさんら、大陸からの引き揚げ体験を持つ漫画家が、現地での思い出を文と絵でつづっている。内地の子供たちには想像もできないエピソードの数々である。

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