大森由紀子のスイーツの世界

クリスマスを待ちながら

カレンダーをめくると中にショコラが(大森由紀子氏提供)
カレンダーをめくると中にショコラが(大森由紀子氏提供)

最近は日本でもクリスマスが近くなると、当日まで一日ずつ、小窓をめくってカウントダウンする「アドヴェントカレンダー」型のお菓子やショコラが売られています。

アドヴェントはドイツ語で「待降節(たいこうせつ)」の意味。贖罪(しょくざい)と断食を行いながら、キリストの降臨を待ち望むクリスマスの準備期間を指します。今年は11月28日から12月24日まで。ヨーロッパではアドヴェントの始まりに合わせてクリスマス市が開催されます。

ドイツや北欧には、アドヴェント・クランツという、もみの木などでリースを作り、その上にろうそくを4本乗せたものに火を灯(とも)していく習慣があります。第一アドヴェント(期間内の最初の日曜日)に1本目を灯し、以降、日曜日ごとに1本ずつ灯してクリスマスを心待ちにするのです。ろうそくは朝食時と夜に灯します。木で作ったリースはかつて家のドアなどに取り付け、魔よけとされていたようです。リースの部分をスパイスケーキに置き換えて、ろうそくを飾ったアドヴェントケーキも見かけます。

アドヴェントカレンダーは20世紀初頭、ミュンヘンの印刷業者がその原型を作ったといわれています。ショコラのアドヴェントカレンダーは、それぞれの窓に異なる味のボンボン・ショコラが隠れています。クリスマスまで毎日一粒いただきながらクリスマスを待つのは、気分が上がりますね!

おおもり・ゆきこ フランス菓子・料理研究家。「スイーツ甲子園」(主催・産経新聞社、特別協賛・貝印)アドバイザー