MVP「光栄」ヤクルト村上 39本塁打で日本一貢献

最優秀選手賞を受賞したヤクルト・村上宗隆(右は斉藤惇コミッショナー)=15日、都内(代表撮影)
最優秀選手賞を受賞したヤクルト・村上宗隆(右は斉藤惇コミッショナー)=15日、都内(代表撮影)

15日に行われたプロ野球の年間表彰式「NPBアワーズ」で、セ・リーグの今季の最優秀選手(MVP)にヤクルトの村上宗隆内野手が選出された。

ヤクルトの若き主砲が、セ・リーグのMVPに輝いて充実のシーズンを締めくくった。「このような賞を頂くことができ、すごく光栄に思う。これからの野球人生に生かしたい」。21歳の村上は、はにかんだ。

プロ4年目の今季は胸に期すものがあった。主力に定着した2019年、全試合4番打者で出場した20年と2年連続でリーグ最下位に沈んだ。「優勝チームの4番になりたい」と誓った。1月に新型コロナウイルスに感染し、自主練習の予定変更を強いられた中でバットを振り込んだ。

今季も全試合4番打者でフル稼働した。レギュラーシーズンでは39本塁打を放ち初めて個人タイトルを獲得した。15年以来のリーグ優勝、20年ぶりとなる日本一の原動力となった。

記録を塗り替えたシーズンでもあった。9月19日に1989年の清原和博(西武、21歳9カ月)を抜く史上最年少の通算100本塁打を達成した。同26日には2018年の岡本和(巨人、22歳)を抜く若さでシーズン100打点に到達した。歴史に名を刻み、来季への期待は高まる。

満足はしていない。「進化したいところばかりだし、まだまだできる。また頂点に立てるように頑張る」。22年も成長は続く。(五十嵐一)

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