米南部や中西部を襲った竜巻の被災地は13日夜から14日未明にかけ、不明者の生存率が著しく下がるとされる「発生から72時間」を迎え、厳しい寒さの中で不明者らの捜索が続いた。13日までに南部ケンタッキー州など5州で計88人の死亡を確認。通信の寸断で被害状況が把握しづらく、不明者の安否確認の長期化は避けられない状況だ。
ケンタッキー州のビシア知事は13日の記者会見で、依然として州内の100人超と連絡が取れていないと明らかにした。全容を把握するまでには「1週間か、それ以上かかるかもしれない」との見通しを示した。
ケンタッキー州当局は、被災地では数週間にわたり暖房や水、電気が使えない可能性があると指摘。家を失った人も多く、州立公園の宿泊所を臨時の避難所として開放するなど、被災者の生活支援も急いでいる。(共同)