強打で新王者の谷口「人生が変わった」

【ボクシングダブル世界戦】2回、メンデス(右)を攻める谷口将隆=東京・両国国技館(代表撮影)
【ボクシングダブル世界戦】2回、メンデス(右)を攻める谷口将隆=東京・両国国技館(代表撮影)

ボクシングのダブル世界タイトルマッチ各12回戦は14日、東京・両国国技館で行われ、世界ボクシング機構(WBO)ミニマム級1位の谷口将隆は王者ウィルフレド・メンデスにTKO勝ちした。

レフェリーが試合を止めると、谷口は弾けたようにロープに駆け上って歓喜の雄たけびをあげた。11回1分8秒、TKO勝ち。「ずっと追い求めていたベルトなんで、夢なんじゃないかと思っている。人生が変わった」。2度目の世界挑戦で、王者の証しを腰に巻いた。

サウスポー同士の一戦。谷口はメンデスの強打をかいくぐって距離を詰める作戦を見事にやり遂げた。2回、接近戦から左でプエルトリコ人王者の顔面を捉えてダウンを奪う。11回には再びタイミングよく左をヒットさせ、連打をまとめて試合を決めた。

2019年2月の初めての世界戦は判定負けだった。「あの負けからボクシングを考え出した。『なんで』(と感じること)を突きつめてきた」。おかげで、この試合には「勢い任せでなくなった。今回、余裕はないけど落ち着いている」と、成長を実感してリングに立つことができた。

これまでにジムの同期、京口紘人(ひろと)が世界タイトルを取る姿を見てきた谷口。兵庫県出身の27歳は「やっとスパーリングより試合の方が強くなりましたよ。これで僕の名前も覚えてもらえたかな。これから興味を持ってみてもらえれば」と気持ち良さそうに笑った。(宝田将志)

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