パラ競泳の木村選手が「金」報告 母校訪問

母校の後輩たちの前で金メダル獲得を報告するパラ競泳の木村敬一選手(左)=東京都文京区の筑波大付属視覚特別支援学校
母校の後輩たちの前で金メダル獲得を報告するパラ競泳の木村敬一選手(左)=東京都文京区の筑波大付属視覚特別支援学校

東京パラリンピックの競泳男子100メートルバタフライ(視覚障害S11)で金メダルを獲得した木村敬一選手(東京ガス)が14日、東京都文京区の母校、筑波大付属視覚特別支援学校で開かれた報告会に出席し、「17年間、水泳だけをやり続けて、金メダルでなければと思ってきた。『おめでとう』といわれて、やっと長い旅が終わった」と感慨深げに語った。

木村選手は中学部と高等部の計6年間、同校で学んだ。報告会では小学部と中学部の児童・生徒約40人を前に、長さ12メートルしかない校内のプールから世界を目指す戦いが始まったというエピソードを披露。「生きていく上では誰かの助けが必要。だから、応援してもらえる人になりたいと思って生きている。皆さんも応援される人になってほしい」とアドバイスを送った。

金メダルを獲得したレースの前夜は極度の緊張で眠れなかったといい、「本番を迎えると緊張するし、不安になる。『これだけ練習してきたんだし、絶対に大丈夫なんだ』と自信を持つよう言い聞かせている」と大一番に臨むときの心境を語った。

木村選手は東京大会で獲得した金と銀のメダルも持参し、児童らは手のひらや指先でメダルの重みや感触を確かめていた。

声優を目指しているという小学部6年の佐藤明莉(あかり)さんは「プールの大きさは関係ないという話を聞いて、私もやりたいことを頑張ろうと思った。あきらめなければ夢はかなうと思う」と刺激を受けた様子だった。

木村選手のほか、同校OGでゴールボール女子銅メダルの若杉遥と高橋利恵子、OBでゴールボール男子の川嶋悠太の3選手、同校高等部に在学する5人制サッカーの園部優月選手も出席し、メダル獲得などを報告した。